Thursday, March 5, 2020

9. それぞれが自分を生きる



花の中を流れる清らかなエネルギー。

それに同化した時、人は 同じものが自分の中を流れていることにふと気付く。

私たちはこの地球に生きる、
愛すべき仲間であったことーーー

          
❦ 


万里:お花活けている時代も、自分ではそんな気がつかないけれど、
人様からいわれる感想は、やっぱりちょっと普通と違っている… 
ただ素敵に飾るっていう… そういう窓口は開いていたけれど、
もう少し「(活けているお花の)中身を観る」という会だったかもしれない。

VW:面白いのは、万里さんって別に何かの資格を取ったりしていないでしょう?
アロマは取ったけど、お花なんかは。

万里:うん。そうね。生け花くらい。
生け花くらいで、西洋アレンジメントは、そういう資格取るクラスには
通っていなかったの。

VW:結構独学で、自分の感性で創ってきたっていう世界でしょう?

万里:そうなの。もちろんね、型に沿っていると、それなりに見栄えよくできるんだけど、
なにか、元からわたしはそこをやるんじゃないんだって察知はしていたのかもしれない。
キチンと見栄えよくやるお花だったら、他の所に行ってもらった方がいいんだろうと
思っていたの。

わたしがやるのは、活けながら花をよーく観るような、
と同時に自分もよーく観るような。
そこだったかもしれない。

初めて目に見えない世界っていうのを自分で体験したときがあって。

その後ね、ずっと感性がふるふると震えているような、数日、数週間があったの。
ずっと常に敏感っていうか。
その時から自分の中の何かが開いてしまって…
身近にいた友人から、「今は万里ちゃん、花をよく観た方がいい。
今だったら、何か大事なことを感じられるよ。」って言われて。
その時に、ふとテーブルの上にあったお花をじっと観ていたときに、
突然、今までとまるで違うものにみえたの。

お花ってすごく… 他の物質に比べてちょっと霊的なものだとは思うの。
ちょっと天界ぽいでしょう?美しさが。
人は気づいていないけれど、半分天界を観ているようなものだと思う。
でもその時の経験は、わたしははっきり天界のものとして観た感じ。
このお花っていう物の本質、本体を観ちゃったって感じ。

ほんとにきれいな水が、茎の方から、下の方から流れてきて、
結果として花がポンと開いたっていう風にみえたの。
エネルギーでみえたっていうかな。
そこに色っていうものが備わって、映し出されて
「あぁこれがエネルギーっていうものなんだ。」って。

その時からますます… 今まで何となく感じていたものが、
はっきりわかってしまったの。
お花を観る目っていうのかな。
物質じゃなくなっちゃったんだよね。
ただ飾る道具でもなかった… 前からなかったけど、ますますそうじゃなくなった。

ほんとうに生きてるもの同士って感じ。
わたし達は 本来生きているものどうしであった…ということがわかったんだよね。
ただやっぱり花達は、表現がものすごく美しい種族だと思うの。

清らかでニュートラル。
やさしい、穏やか。
みえてないけど、でもメッセージはあるの。いっこいっこ。
静かだけど、あるの。
愛しすぎるの。愛しすぎるの。ほんとうに愛しすぎるの。



VW:美しいだけじゃなくて、それで人をも治してしまう力を持っているっていうのはすごいね。
植物っていうのは。

万里:わたしね、いまは人を治すって思っているけど、そのうち時代が進むとね、
「わたし達は一緒だ」という所に行かせるんだと思う。

いまわたし達はまだ完全に開いていないから、
「治してもらった」っていう概念じゃない?
でも、治してもらったとか治せるっていうものを越えた所の世界って、
そうじゃなくて、私たちは一緒ーーーという、分離を超えた世界観しかない。
わたし達はひとつ。治してもらう、治すといった概念を超えた、地球上の一体感を持った同志、ね。

互いに人間じゃない物同士の生き物であっても、関わり合っているし、助け合っている。
結果的に助け合ってるの。
助けてやろうなんてそんなこと思ってないし。

ただ、助けられる、という事実がそこにあるだけで、
植物はいつもそれが当たり前であるかのように、差し出してくれている。
こういった、関係し合う生き様ーーー それが地球の素の姿、在り方なんだと思う。

ただ自分が在って、それが誰かを助ければそれだけのことで。
常にそうやって、差し出して差し出されて、
それがまわっているこの地球というのがあって。

わたし達はまだ、進化の途中だから「治してもらっている」と思っているの。
でも向こうは治してあげるとは思っていない。
ただの恵みのひとつでね。
そういう循環の中のひとつだと思うの。

VW:そう考えると、「なんとかしてあげよう」なんていう考え方は存在していないよね。

万里:していないね。

VW:どこも、何の植物でも動物でもね。たぶんね。

万里:してないと思う。ただ自分を生きているだけ。
”あげる”っていうのは人間っぽいよね。




9. それぞれが自分を生きる by Thevisionwalker

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