Saturday, March 7, 2020

7. 植物の髄を知りたい




VW:万里さんはこういう精油を使って何かを作ろうとしているの?

万里:作りたいとはあまり思っていないね。作りたいとは思わない。
もし何かしたいと思うなら、やっぱり精油の中に精霊を感じたいのね。
そして、精油の中に在る いっこいっこの植物の「髄」が知りたいの。

VW:何かを作るっていうよりは、自分が体験したいっていう想いでやっているの?

万里:うん、そう。まさにそれ、体験したい。
精油を使って何かを作るのが好きな人、それがとても楽しい人は
もちろん作っていったらいいと思うし、そういうのを使って
(入り込んでいく)きっかけになる人は、いっぱいいると思う。

でも、その前にひとつひとつの髄を知っていくっていうのは、すごく大事だと思うの。
ひとつひとつの植物が持っている… わたし達人間が一人一人違うように、性格?性質? 
あと発信、発露しているものと言うのかな… それって違うと思うの。

それが効能っていう形になって現れたりする。
表面上には効能とか香りの違いという風に現れるけど、
わたしはメッセージのようなものでもあると思う。
発信。キャラクター。

そのひとつひとつが素晴らしくて、わたしはいっこも漏らさず、
そのひとつひとつのキャラクターを知りたいの。
ただそれだけなの。

現実的には、その植物の生態やら薬効やらを学んだり、
歴史の方面からは、その植物が古代、どのようにして人間と関わってきたかを紐解いたり。
その上で、知識を一度まっさらにして、自分の感覚だけを頼りに、
植物と向き合って「対話」をし、その霊的なバイブレーションを感じてみたり。

そんな多角的な面から、一つの植物のすべてを、知り抜きたい。
ひとつの植物には、大いなる宇宙が秘められていると予感するから…
すごい事じゃない? ワクワクしない??

この地球にこんなきれいなグリーンがいっぱいあって、生きてて、
みんながひとつひとつ生きてて…
素晴らしいじゃない。
わたし達もそうだけど、ひとつひとつが生きてて、奏でているよね。
わたしは植物にそれを感じたい欲求が強く生まれてきたのかもしれない。
すっごく知りたいの。

VW:それは子供の頃からそういう感じはあったの?

万里:ここまでではなかったけどね。
田舎育ちだから、グリーンのある所に一人でふらふらいつも行って、感じて。
でも、ここまでの細かい欲求ではないよね、小さい頃は。
植物のひとつひとつを知りたいというのではなく、
ただ緑の中にいて、幸せ、至福っていう… ごく単純な心地よさ、ね。

でも、今思うと、あれは、植物と「会話」しながら、
言葉なき「契約」をしていたんじゃないかと思うことがある。

「植物担当」という焼き印?のようなものを、わたしの身体や心、霊的なものすべてに
押されたような…
緑の中に包まれながら、細胞のすみずみまで、染み込まされたっていうか。
大人になった今、森に出かけたりする時に、
ふうっとそんなことを確認するような気持になることが、ある。

でもとにかく今は知りたいの。
ひとつひとつが知りたいの。
そのあとどうなるかはわからない。そしてどうしたいかって事もわからない。
いつかは、精油たちをブレンドしていろんな組み合わせで、カルテットとか、オーケストラとか、
したくなるかもしれないけど、今はそこまでは別に考えていないし。
ただひとつひとつを知って… この現実的な知識としても知りたいし、
霊的なメッセージというか、一つ一つのキャラクターの霊的なものも感じたいの。
一人一人を漏らさず、漏らさずに知りたい。

VW:そのためにはなにがなんでもやる。

万里:何でもやる。
それはもう、外せない。
それがメディカルハーブであったり、精油であったり… 

それで人が治ったら、それはそういうことだっていう感じ。
「人を治したい」とも思っていないし、いま。
もっと深い所ですべてを信頼しているから。

子供が小さいときは治したい… そう思っていたけれど、今はそこも無くって、
治ったなら治ったんだっていう現実を観ている。
そういうハーブの霊的な力をわたしは観ているだけ。
ただそういう力を観せてもらって、うれしいっていうのかな。
うれしいっていうか、素晴らしいって思いたい。

そんな心境、境地?かな。



7. 植物の髄を知りたい by Thevisionwalker

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